2019年5月3日

安達太良山(奥岳登山口からくろがね小屋経由でロープウェイ山頂駅へ)

つい先日行ってきた安達太良山に関する記事です。
安達太良山に登るのは今回が二度目で、13年ぶりです。
なお、残念ながら最初の登山の写真などは消失してしまいました。。

登山ルート概要

1日目
  • 二本松駅前(バス)→奥岳登山口→くろがね小屋
  • くろがね小屋泊

2日目
  • くろがね小屋→安達太良山山頂→ロープウェイ山頂駅→山麓駅→奥岳登山口(バス)→岳温泉(バス)→二本松駅前


1日目

前日郡山に泊まり、朝ご飯に「たけや」のおにぎりを頬張って、電車で二本松駅に移動します。

「たけや」のおにぎり

二本松駅前から奥岳登山口に直行するバスに乗り込みます。
9時過ぎに登山口に到着。
お天気は雨、予報ではこの日は終日雨です。
当初の計画では、初日に登頂してからくろがね小屋に泊まり、2日目は下山だけでしたが、翌日の天気の方がまだましな予報だったので、急遽計画を変更し、初日にくろがね小屋に泊まって、2日目に登頂、下山することにしました。

ぬかるみのひどい旧道はパスして、馬車道を歩きます。
段々と雪が現れ始め、勢至平手前からはほぼ雪の上を歩きます。
雨は弱まりもせず強まりもせず、降り続いています。

途中ややハラハラするトラバースなどもありましたが、12時半頃くろがね小屋に無事到着。
この日の標高差は約400mでしたが、距離が長めのせいか、雪のせいか、あまり登った
という感じはしませんでした。

お菓子を食べたり入浴したりして過ごし、17時半に夕食。
宿泊客は約15人。
元々は予約で一杯でしたが、悪天候のためキャンセルがけっこう出たとのこと。
また、くろがね小屋は建て替えのため来年3月末で営業を一旦終え、2年間休業になるそうです。

くろがね小屋の夕食

21時消灯。


2日目

6時前に起床、6時半朝食。
雨は上がり、薄日が差しています。
計画を変更して良かった。
天候が悪かったらこの日は登頂せずに下山しようと思っていましたが、登頂することにしました。

7時半過ぎに出発。
小屋から上も山頂近くまではずっと残雪がありますが、雪の下では溶けている箇所もあり、踏み抜きに気を付けながら歩きます。
途中左側が切れ落ちたけっこう怖いトラバースを通過し、峰の辻に8時半頃到着。
トラバースでは軽アイゼンやストックは結局使いませんでしたが、今振り返るとアイゼンを着けた方が良かったかもしれません。

トラバース

前方に山頂らしきところが見えます。
更に登り続けます。
弱雨が降り始めてきました。
山頂直下に到着。
このあたりには雪はほとんどありません。
はしごを使って岩峰をよじ登り、9時半頃に山頂到着。
幸いにも雨は止みましたが、薄曇りで展望はありません。

山頂直下

下山です。
下山開始後しばらくしてからロープウェイ山頂駅までは基本的に雪上ですが、腐れ雪で急傾斜のところもなかったのでアイゼンなどは不要でした。
11時40分に山頂駅に到着。
山頂駅手前で見逃した智恵子の記念碑を見に引き返し、12時にロープウェイに乗り込みます。

智恵子の記念碑

10分ほどゴンドラに揺られ、山麓駅に到着。
12時20分発のバスに乗り、岳温泉の「マウントイン」で入浴してから二本松駅に帰ったのでした。

ちなみに、この日も郡山に宿泊し、夕食は「夢一膳」で取り、最後に「ますや」で郡山ブラックのラーメンを食べたのでした。

「ますや」のラーメン


2018年6月4日

月山(月山八合目から月山姥沢へ)

アクセス
  • 鶴岡駅前バス停(バス)→月山八合目→(2時間20分)月山→(2時間30分)月山姥沢バス停(バス)→月山銘水館バス停(バス)→寒河江駅(電車)→山形駅(電車)→東京駅

これまで全国色々なところを訪れてきましたが、このようにブログの記事を書くために当時の行程表や写真を見返して初めて、「そういえばそこ行ったことあったな」と思い出すこともたくさんあります。
今回も月山の記事を書くまで、鶴岡に行ったことをすっかり忘れていました。
2013年8月のお話です。

さて、東北旅行の最後に月山に登ることにしていた私は、登山前日、鶴岡駅近くの「ともえ旅館」に宿泊し、夕食は旅館の方におすすめしてもらった近くの「サッポロラーメン食堂札幌」で取りました。

「食堂札幌」での夕食

登山当日の朝6時、鶴岡駅前からバスに乗り込みます。

この時の月山登山は、後から書く雪渓の下りも少し緊張しましたが、一番緊張したのは、鶴岡駅から月山八合目までのバスの道中でした。
とにかく山の途中から八合目に至るまでの車道が狭く、対向車とそのまますれ違うことができません。
そもそもまだ朝早いのになぜか対向車が結構やって来ます。
バスはバックしたり、切り返したりの連続です。
道路の一方の側は切れ落ちた崖なので、ハラハラドキドキです。
私が怖がり過ぎなのでしょうか。
八合目の駐車場に着いて、ようやくホッとしました。

そんなこんなでバスの到着が遅れて、登山口の出発は9時になりましたが、この日は時間的に余裕があるため慌てる必要はありません。

出発から間もなくして、池塘の広がる弥陀ヶ原の湿原に出て、その中の木道を歩きます。
日曜日ということもあって、山は多くの登山者で賑わっています。

弥陀ヶ原湿原

所々残雪も見えます。
ニッコウキスゲや足元に咲く花々を見やりながら、10時20分に仏生池小屋に到着。

仏生池小屋と山頂方面

登山道脇のお地蔵様や祠を通り過ぎ、山頂が近づくにつれ、草原のような趣が更に増します。
なだらかな気持ちの良い草原歩きです。
コバイケイソウが咲いています。

11時20分に山頂の月山神社に到着。
参拝料を支払い敷地の中まで入って祈祷を受けたような、受けていないような、情けないことに記憶が曖昧です。
お昼時ということもあって、山頂付近では多くの登山者が昼食を取っています。
私も軽く何かを食べました。

頂上小屋付近から見た山頂(月山神社)

下山はそのまま南に進みます。
しばらくは草原の中の石畳が続き、その後雪渓を歩きます。
8月だというのに場所によっては残雪がたっぷりあります。

石畳の登山道と雪渓

雪渓を過ぎると再び石畳、そして木道の緩やかな道を下り、13時50分にリフト上駅に到着。
20分ほどリフトに乗った後、少し歩いて14時20分に月山姥沢バス停に着きました。

月山姥沢バス停

バスの発車時刻の15時20分まで着替えなどしてプラプラ過ごします。
バスの乗継時間を考慮したのでしょうか、月山姥沢からは終点の西川インターチェンジまで行かずに、途中の月山銘水館(だったと思います)でバスを下車し、そこからまた別のバスで寒河江駅まで、寒河江駅からは電車で山形駅まで、山形駅からは新幹線でその日のうちに帰京したのでした。

2018年5月4日

美ヶ原(三城荘から美ヶ原高原美術館へ)

アクセス
  • 松本バスターミナル(バス)→三城荘前バス停→(1時間30分)美ヶ原(王ヶ頭)→(2時間50分)美ヶ原高原美術館バス停(バス)→美ヶ原温泉(バス)→松本バスターミナル(高速バス)→新宿

今回の記事は、前回の霧ヶ峰の翌日に歩いた美ヶ原に関するものです。
霧ヶ峰と距離的に近いため、百名山完登を目指している人はセットで行くことも多いのではないでしょうか。

美ヶ原をどのルートで歩くかについては迷いました。
私は通常、初めて行く山の場合、持っているガイドブックのとおりに歩くことが多いです。
その理由としては、ガイドブックに載っているくらいだから、おすすめの代表的なルートだろうということと、山行記録を残していなかった場合、後からどのコースを歩いたかを振り返りやすいということからです。

美ヶ原の場合、ガイドブックには、美ヶ原自然保護センターから山本小屋までのルートが載っていましたが、美ヶ原自然保護センターまでバスなどで行く手段が見つかりませんでした。
そこで、美ヶ原最高峰の王ヶ頭の南側に位置する、バス停のある三城荘から登っていくことにしました。

前日宿泊した松本の駅近くのバスターミナルからバスに乗ること約1時間、9時半に三城荘前バス停で下車します。
登山道の前半は木漏れ日の差す明るい樹林帯歩き、後半少し勾配が急になりました。

三城荘からすぐの地点の登山道

徐々に木々の密生がまばらで低くなり、周りや麓の景色が見えるようになります。
電波塔が見え始め、11時10分に最高峰の王ヶ頭に到着。
たくさんの電波塔、関連設備に加え、ホテルの建つ平坦な山頂です。
珍しく山頂に1時間ほど滞在している間に、それまで薄曇りだった空の雲が多くなってきました。

王ヶ頭

山頂からは、塩くれ場、そして美しの塔と、未舗装の車道のついた緩やかな道を歩きます。
牛がいて、いかにも美ヶ原的な牧歌的な雰囲気です。
美しの塔ではとりあえず鐘を鳴らしておきました。



美しの塔

美ヶ原高原ホテル山本小屋を通り過ぎ、13時半前に山本小屋ふる里館に到着。
昼食としてカツカレーを食べました。
美ヶ原高原美術館から乗るバスの時間までまだまだ余裕があるため、牛伏山に登ることにします。
平坦な山頂からの展望は良く、王ヶ鼻から歩いて来た道が見渡せました。

牛伏山からの展望

美ヶ原高原美術館でソフトクリームを食べるなどして時間を潰し、16時半頃のバスに乗り込み、美ヶ原温泉で途中下車します。
「ふれあい山辺館 白糸の湯」で入浴し、汗を流した後、再びバスに乗って松本まで戻り、19時40分発の新宿行高速バスで帰京し、霧ヶ峰、美ヶ原と続いた山旅は終わりを告げたのでした。

霧ヶ峰、美ヶ原といった高原歩きは登山には物足りないかもしれませんが、近くの広々とした景色、そして遠くの雄大な展望を見渡せるこういうのんびりとした山歩きも、時にはいいと思います。