2018年1月27日

剱岳 / 奥大日岳(馬場島から称名滝へ) 1日目

アクセス:
  • 電鉄富山駅→電鉄上市駅/上市駅前バス停→釈泉寺バス停(徒歩)→馬場島荘泊
  • 馬場島荘→早月尾根→剱岳→剣山荘泊
  • 剣山荘→奥大日岳→大日岳→称名滝バス停→立山駅前バス停

剱岳の初登頂直後は、剱岳は1度で十分と考えていましたが、怖かった記憶が薄れたせいか、それとも山歩きにも慣れたせいか、次第に今度は北アルプス三大急登の1つである早月尾根から登頂してみたいと思うようになってきました。
しかしながら、調べてみると、早月尾根の起点である馬場島に車を使わずに行くのは容易ではないということがわかりました。
それでもどうしても、早月尾根を歩きたいということで、最寄りのバス停から馬場島まで歩くことに決めたのでした。
2016年7月のお話です。


1日目

JR東京駅から北陸新幹線に乗り込み、富山駅で下車。
個人的には富山というと東京からとても遠い印象がありますが、新幹線だと2時間余で行けるので驚きです。
電鉄富山駅から上市駅まで電車で移動し、上市駅前からは上市町営バスで釈泉寺の近くで降ろしてもらいます。
私の調べた限りでは、ここが馬場島に最も近いバス停でした。
ここから馬場島まで約20km、徒歩4時間の行程です。
この時点で14時でしたので、順調にいけば18時にこの日宿泊する馬場島荘に到着見込みです。

この道は、「トランスジャパンアルプスレース」のスタート直後に歩かれているコースです。
ほぼ一本道の舗装された車道ですので、転んだり、道に迷ったりする心配はありません。
歩き始めてしばらくは、その先に工事現場があるため、ダンプカーが何台も横を通り過ぎて行きます。
暑さが体にこたえます。
途中に一ヶ所だけ自動販売機があり、そこで水分補給。
時折「熊出没注意」の看板が見られました。

馬場島まであと6km地点

冬期には閉鎖されるゲートのあたりから雨が降ってきたので傘を差します。
馬場島手前で雨が止んだ後、小さな羽虫が大量に発生してきたため、傘をブンブン振り回しながら歩きます。

冬期閉鎖ゲート

17時半に馬場島荘に到着。
この日の宿泊者は私のほかに1人だけで、上市駅からタクシーで来たと言っていました。
ちなみに料金は8千円くらいだったそうです。
個室として使用できたのでぐっすり寝られたのでした。

馬場島荘の夕食


馬場島荘の部屋

この続きはまた後日。

2018年1月22日

剱岳(室堂から山頂往復)

アクセス
  • 室堂→別山コース→剱沢小屋泊
  • 剱沢小屋→剱岳→剱沢小屋→別山コース→室堂

本格的に山歩きを始める前から私が知っている山といったら、生まれ育った地元の山々と富士山くらいのものでした。
山歩きを始めてしばらくすると、どうやら「剱岳」という非常に険しいけれども人気の山があるということを知りました。
それ以来剱岳は、いつかは登ることになるだろう、また登らなければならないだろう山でした。
ちょっと怖そうだけど、いつか登るならば、早いところ登ってしまおうと思い立ち、夏休みを利用して2011年8月に登ったのでした。


1日目

どういうわけか記憶がないのですが、毎日アルペン号だったでしょうか、何らかの手段で室堂に朝早く着いた私は、朝日を浴びながら7時半に出発、最も一般的な別山コースでの剱岳登頂を目指します。
途中雷鳥平の山小屋でおトイレを借りて、立山の雄大な景観を振り仰ぎながら別山乗越に向けて歩いて行きます。


ミクリガ池付近から見る立山

雷鳥平からはかなり長い時間ジグザグの急な坂を上ったように思います。
剱御前小舎のある別山乗越を過ぎてからは下り、11時半に剱沢小屋に到着。
小屋前から見る剱岳がすごい迫力です。
早いですがこの日の行動はここまで。

剱沢キャンプ場と剱岳


2日目

午前4時半前にヘッドライトを装着して出発。
岩がゴロゴロしている道を剣山荘まで進みますが、暗い中歩くのに不慣れなため、随分と時間がかかりました。

一服剱まで来ると、前剱が眼前に聳えます。
その迫力に圧倒されて、この先自分の力で登れるだろうか、もう引き返そうかと思ったくらいです。

一服剱から見る前剱

一服した後、まだまだ時間はあるし、進めるところまでは進んでみようということで出発。
前剱に到着。
ここから見る剱岳も迫力があります。

前剱から見る剱岳

その後は、写真を撮らずに山歩きに集中すれば無事に登頂できるという、自分勝手な願掛けをして、山頂までは写真撮影を自粛しました。

8時に登頂。
快晴で、ぐるりと景色が見渡せます。

山頂から室堂方面を見る

記念撮影をして、山頂からの眺めを一通り満喫した後、多くの登山者で混み合っているため、そこそこに下山します。
下山も剱沢小屋までは写真撮影禁止です。
カニのヨコバイはさすがに緊張しました。
最初に足を置くステップがなかなか見つからず、鎖にぶら下がりながら体勢を仕切り直すなど、かなりドキドキしました。

カニのタテバイ、ヨコバイなどもそれほど順番を待つことはありませんでしたが、全体的に緊張で時間がかかったのでしょうか、剱沢小屋からのコースタイム5時間半のところ、7時間ほど要して、剱沢小屋に戻って来た時にはすでに13時近くになっていました。

まだ体は元気だったため、この日のうちに室堂まで戻ります。
途中から雨が降り出し、濃霧の中、まだ続くのかというジグザグ道を歩いて、夕方になってようやく室堂に着いたのでした。

かなりビクビクした山歩きでしたので、剱岳はこの1回で十分だと当時は思ったものですが、結局また行くことになるのでした。
その話はまた次回。

2018年1月21日

雌阿寒岳(雌阿寒温泉登山口から山頂往復)

アクセス
  • 釧路空港(バス)→JR大楽毛駅前バス停(バス)→阿寒湖温泉バス停→ホテル山水荘泊
  • ホテル山水荘(ホテル送迎)→雌阿寒温泉登山口→雌阿寒岳→雌阿寒温泉登山口(ホテル送迎)→ホテル山水荘→阿寒湖温泉バス停→JR釧路駅前バス停

2013年7月のお話です。


1日目

釧路空港からバスでJR根室本線大楽毛駅まで移動した私は、そこから更に別のバスに乗り継ぎ、阿寒湖温泉バス停に降り立ちました。
バス停からは徒歩でこの日泊まる「ホテル山水荘」に向かいます。
このホテルに決めた理由は、雌阿寒岳の登山口まで送迎してくれるためです。

ホテル山水荘での夕食


2日目

ホテルの主人が運転する車で朝7時にホテルを出発。
車中では、主人がオンネトーなど阿寒湖周辺で近年起きた物騒な事件の話をいくつか聞かせてくれたのでした。。

7時半に雌阿寒温泉登山口に到着。
コースタイムを勘案して、迎えに来てもらう時間を11時半に決め、いざ山歩きに出発です。

雌阿寒温泉登山口

まずは木の根っこが剥き出した針葉樹林の中を歩いて行きます。
次第にハイマツ帯となって木々が低くなっていき、火山らしい荒々しい景観になってきました。
火口の縁にあたる登山道に出ました。
眼下の噴煙を道すがら見ながら、9時半に登頂。

雌阿寒岳山頂

ややガスが濃いですが、山頂からは、火口などからの噴煙、阿寒湖、オンネトー、雄阿寒岳を見ることができました。

火口

阿寒湖と雄阿寒岳

下山は往路をそのまま戻ります。
約束した11時半に登山口に着くように歩くペースを調整しながら歩を進め、ちょうどその時間に登山口に戻って来ました。

再びホテルの主人の運転する車に乗せてもらい、ホテルでお風呂をお借りして汗を流した後、阿寒湖温泉バス停からJR釧路駅にバスで向かったのでした。
風が強く天気があまり良くなかったので、次は雄阿寒岳も含めて、もう一度登ってみたい山です。

2018年1月20日

斜里岳(清里町駅から山頂往復)

アクセス
  • 1日目:JR清里町駅(徒歩)→ホテル緑清荘泊
  • 2日目:ホテル緑清荘(徒歩)→清岳荘登山口→旧道コース→斜里岳→新道コース→清岳荘登山口(徒歩)→ホテル緑清荘(徒歩)→JR清里町駅

これまで書いてきた百名山は、電車とバスだけの移動手段でも比較的アクセスが容易なものでしたので、今回は、アクセスが少し困難だった百名山を書こうということで、その1つ、斜里岳に関する記事です。

電車とバスのみの利用の場合、登山口まで行くこと(登山口から戻って来ること)が、登山そのものよりも苦労することが多々ありますが、斜里岳もその1つでした。
2013年7月のお話です。


1日目

JR釧網本線清里町駅から徒歩で10分、この日宿泊する、温泉付きの「ホテル緑清荘」に到着。
夕食は館内のレストランでアラカルトで生ビールやシーザーサラダをいただきます。


2日目

早朝4時過ぎにホテル緑清荘を出発。
前半は斜里岳を見ながら見晴らしのきく畑の中の一直線に延びる車道を、途中からは林に囲まれた林道をひたすら歩くこと計3時間。
距離にして15kmくらいでしょうか。
7時過ぎにようやく清岳荘登山口に到着しました。
なお、前日のうちに清岳荘まで来て泊まり、翌日登るというやり方もあるかと思います。

車道歩き中に見る斜里岳

登山口からは下二股まで沢沿いの道を進みます。
下二股からは滝が続く旧道コースに入ります。
登山道が想像していたよりも沢や滝に近く、急な岩場もあるため、滑らないよう慎重に歩を進めます。

羽衣の滝

上二股のあたりはサラサラと流れる沢水の中を歩きます。
しばらくすると沢は枯れ、急坂を登り、まだ雪の残る馬の背に着きました。
両側にお花がきれいに咲く道を登り、10時頃に登頂。
山頂は大人数のツアー登山者がいて楽しそうで賑やかです。
快晴の中、眼下に雲海が広がる素晴らしい景色を堪能します。

斜里岳山頂


山頂からの眺望

下山は上二股まで戻り、新道コースを下ります。

熊見峠付近から山頂方面を振り返る

旧道コースと比べて乾いた感じの道を歩き、下二股からは再び往路と同じ道を下り、13時過ぎに清岳荘のある登山口に戻って来ました。

さて、そこからもう一仕事です。
朝来た林道と車道を歩くこと2時間半、しかしながら見晴らしが良く、振り返ればいつでも斜里岳の山容が見られるので、あまり飽きません。
15時半にホテル緑清荘に到着。
日帰り入浴でさっと一風呂浴び、16時過ぎにJR清里町駅に着いたのでした。

2018年1月18日

都道府県最高峰について

今回は特定の山に関する記事ではありません。
前回の甲武信ヶ岳の記事の中で、埼玉県の最高峰である三宝山について書きました。

2013年に幸運にも日本百名山を完登した私は、それ以降の山歩きについては、もう一度登ってみたい山、一度歩いてみたいルート・コース・登山道に、思い付くままに行くことを考えていました。
実際に現在はそうしています。

それと同時に、一応の目標や目安のようなものがあった方が、山旅のやりがいになるのではないかとも考えました。

そこで、以前幌尻岳で出会った登山者が、百名山を完登した後は各都道府県の最高峰を完登したいと言っていたことを思い出し、私もそのアイデアを拝借することにしました。

各都道府県の最高峰と言っても、百名山に含まれているもの(雲取山、立山など)、山頂が2つの県にまたがるもの(富士山、奥穂高岳など)があるため、47座のうち、2014年初めにはすでに残り22座となっていて、実現の可能性がそこそこあるちょうどいい目標となりました。

なかなかアクセスが困難な山もありましたが、結果として、各都道府県の最高峰についても電車とバスだけで行って帰って来ることができました

このブログでは、百名山とともに、それらの各都道府県の最高峰についても折に触れて書いていきたいと考えています。

2018年1月14日

甲武信ヶ岳 / 三宝山(大弛峠から西沢渓谷へ)

アクセス
  • JR塩山駅北口バス停(バス)→柳平バス停(バス)→大弛峠バス停→北奥千丈岳→国師ヶ岳→甲武信ヶ岳→甲武信小屋泊
  • 甲武信小屋→三宝山→甲武信小屋→徳ちゃん新道→西沢渓谷入口バス停(バス)→JR山梨市駅前バス停

前回に引き続き甲武信ヶ岳に関する記事で、2度目の登頂の時のものです。
2014年7月のお話です。

ルートは、大弛峠から北奥千丈岳、国師ヶ岳を通って、甲武信ヶ岳に登り、甲武信小屋に1泊。
翌日、三宝山までピストンし、甲武信小屋まで戻って来てから、徳ちゃん新道を使って西沢渓谷に下山します。


1日目

前日に塩山の旅館「ゆばた」に宿泊し、JR塩山駅7時30分発のバスに乗り込み、大弛峠に向かいます。
ちなみに、今回の山旅のきっかけの1つは、長い間運行のなかった大弛峠行のバス路線ができたことでした。

途中柳平バス停で乗り継ぎ、9時頃に大弛峠に到着。
ここから西に行けば金峰山、瑞牆山へと続きますが、今回は東の国師ヶ岳方面に進みます。
この日は出発時間のわりにはコースタイムが長めで、また、夏場の午後は天気が崩れやすいので、少し焦りながら出発。
いきなり急な木製の階段をしばらく上り、北奥千丈岳、次に国師ヶ岳に到着。

北奥千丈岳山頂

国師ヶ岳の山頂まではたくさんの登山者がいましたが、その先は急に少なくなりました。
小さなアップダウンを繰り返す、苔が豊かな山深い森の中を長い距離歩くという趣の登山道です。
休憩中の5、6人の学生パーティーを途中追い抜きます。
金峰山方面からの縦走でしょうか、大荷物です。

国師ノタル


富士見

富士見から千曲川・信濃川源流分岐まではコースタイム上は1時間半でしたが、普通のペースで歩いても1時間かからない程度でした。

15時に甲武信ヶ岳登頂後、この日泊まる甲武信小屋に到着。
宿泊客は私も含めて3人。
テント場には先ほど追い抜いた学生パーティーが幕営します。
夕食はいつものカレーです。
少人数ということで日本酒だか焼酎だかを振る舞ってもらえました。

甲武信小屋の夕食


2日目

この日の天気は雨。
5時過ぎに荷物を小屋にデポして、今回の山旅の目的の1つである、埼玉県の最高峰の三宝山にピストンで向かいます。
ちなみに、もう1つの目的は、大弛峠と甲武信ヶ岳の間を歩いてみたいというものでした。

もう一度甲武信ヶ岳に登頂し、そこから前日登って来た道とは違う道に入ります。
前日歩いた国師ヶ岳と甲武信ヶ岳の間の登山道と同じく、苔むしていて、倒木などがあり、鬱蒼としたきま雰囲気の中を歩きます。
甲武信ヶ岳山頂から歩くこと30分、6時前に山頂らしき場所に着きましたが、三角点はあるものの標識がないため山頂であることの確信が持てません。
しばらくうろうろ歩き回ります。
よく見てみたら、加工された木が転がっていて、持ち上げてみたところ、薄く「三宝山」と書いてありました。

三宝山山頂

甲武信小屋に戻り、軽く朝食を食べて出発。
下山ルートは徳ちゃん新道です。
元々ぬかるんでいた上に雨で更に滑りやすくなったいるため、足を取られないよう気を付けながら下っていきます。
11時に西沢渓谷入口バス停に到着。
11時22分発のバスに乗り込み、1時間ほど揺られJR山梨市駅に着いたのでした。

2018年1月13日

甲武信ヶ岳(西沢渓谷から道の駅みとみへ)

アクセス
  • JR塩山駅前バス停(バス)→西沢渓谷入口バス停→近丸新道→甲武信ヶ岳→甲武信小屋泊
  • 甲武信小屋→破風山→雁坂峠→道の駅みとみバス停(バス)→JR山梨市駅前バス停

今回は、前回の記事の雲取山のお隣、甲武信ヶ岳です。
甲武信ヶ岳にもこれまで2度登ったことがあります。
1度目の登山ルートは、西沢渓谷から甲武信ヶ岳登頂後、雁坂峠を経由して再び西沢渓谷方面に下山する、時計回りのループです。
2013年5月のお話です。


1日目

JR塩山駅からバスに乗り込み、10時前に西沢渓谷入口バス停で下車。
そこから近丸新道入口まで舗装された道を歩いていきますが、途中から小雨が降ってきました。
近丸新道入口からは本格的な登山道の開始です。
急坂がずっと続きます。
雨と残雪の雪融けのため、ぬかるみが多いです。
徳ちゃん新道との合流地点のあたりからシャクナゲが現れてきました。
雨は降り続け、合流地点で休憩していたところ、雷鳴が轟き始め、どんどん近づいてきます。
もう帰ろうかと思ったくらい嫌になってしまい、雷が鳴る度にしばらく立ち止まるなど、びくびくしながらのろのろとシャクナゲのトンネルの戸渡尾根を登って行きます。

シャクナゲのトンネル

急坂の途中でようやく雷雲が去り、雨も止みました。
本当に嬉しくて、一転して楽しい気分になりました。
雷や雨が止んだり、曇り空から晴れ間が差したりした途端、一瞬にして気分が高揚してくるあの感覚は毎回不思議に思います。

木賊山の手前からは足首くらいまでの深さの残雪がところどころ出てきました。

木賊山付近から見る甲武信ヶ岳

ようやく15時少し前に甲武信小屋に着きました。
荷物を小屋にデポし、15分ほどで甲武信ヶ岳に登頂です。

甲武信ヶ岳山頂

この日は、素朴な雰囲気の、山小屋らしい山小屋の甲武信小屋に宿泊です。
宿泊客は10名ほど。
夕食はカレーでした。


2日目

良いお天気です。
朝食後、再度甲武信ヶ岳までピストンしました。
朝日がとても綺麗でした。
6時半頃小屋を出発し、下山はまず雁坂峠に向かいます。


登山道から見た破風山方面

破風山のあたりは眺めの良い尾根歩きで、天気の良さと相まってとても気持ちが良かったです。
東破風山、雁坂嶺を過ぎて、9時半に雁坂峠に着きました。

雁坂峠

そこから西沢渓谷入口方向に転じます。
地図を見ると、雁坂峠直下の斜面に危険マークがついていてちょっと心配でしたが、少し急であること以外は整備された歩き易い道でした。
途中で鹿に会うなどしながら、12時半に久渡沢釣り場に下り、そこから道の駅みとみまで歩きました。

バスが来るまでの待ち時間に生ビールを飲み、モツ煮とラーメンを食べ、山梨市駅行のバスに乗り込みました。
1日目の雷が止んで以降は楽しい山歩きでした。

2018年1月11日

雲取山(三峯神社から鴨沢へ)

アクセス
  • 西武秩父駅(バス)→三峯神社→妙法ヶ岳→白岩山→雲取山荘泊
  • 雲取山荘→雲取山→七ッ石山→鴨沢→深山橋バス停(バス)→JR奥多摩駅

前回の記事に引き続き雲取山です。
私にとって2度目の雲取山で、2013年2月のお話です。
今回は縦走を希望し、秩父の三峯神社からスタート、ずっと南下して雲取山に登頂、奥多摩方面に下山します。


1日目

路線バスで三峯神社に10時半到着。
この便が、西武秩父駅から三峯神社まで行くバスで最も早い時間に着くものでした。
出発時間が遅いのと、積雪があったことから、少し不安ではありましたが、良い天気に励まされ、念のため軽アイゼンを装着しての出発です。

せっかくなので妙法ヶ岳に寄り道した後、数人の登山者とすれ違い、1人の人から「この先も雪が多いので、明るいうちに雲取山荘に着けるかは頑張り次第だよ」と言われ、また不安になりましたが、踏み跡がしっかりと付いていたので、道に迷うこともなく、歩き易かったです。

白岩山

難所と言われているらしいドッケの道はかなり細くなっていましたが、高度感はないため、特に怖くはなくスムーズに通過できました。

ドッケ

16時頃、まだ明るいうちに雲取山荘に到着。
宿泊客は2、3人で、一部屋を個室として使わせてもらえました。
炬燵があって暖かかったです。


2日目

翌日も快晴。
冬は寒かったり、雪があったりしますが、快晴の日が多いのと、空気が澄んでいて冬枯れで景色がよく見えるのが良いところです。
6時半に山荘を出発し、すぐに雲取山に登頂となりました。

雲取山山頂

山頂からの景色

そこからの下山は気持ちの良い尾根歩きを経て、8時半頃頑張って七ッ石山に一旦登り返した後、傾斜が緩くて歩き易い登山道を再び軽快に下りていきます。

七ッ石山山頂から雲取山を振り返る

11時前に鴨沢の登山口に着きました。

更に深山橋まで20分ほど歩き、「陣屋」という蕎麦屋でお蕎麦を食べ、深山橋バス停から12時頃バスに乗って奥多摩駅で降りる山旅でした。

2018年1月8日

雲取山(お祭から鴨沢へ)

アクセス
  • JR奥多摩駅前バス停(バス)→お祭バス停→三条の湯泊
  • 三条の湯→雲取山→鴨沢バス停(バス)→JR奥多摩駅前バス停

今回は私の住む東京都の最高峰でもある雲取山について書いてみます。
雲取山には今までに2度登ったことがありますが、今回は1度目、2008年8月のお話です。

なお、2008年以前の記録やほとんどの写真を紛失してしまったため、不本意ながら簡単な記述になってます。


1日目

JR奥多摩駅からバスでお祭バス停で降車します。
林道をずっと歩いて、その日の宿泊場所は三条の湯、名前のとおりお風呂のある山小屋です。

三条の湯

お風呂

石鹸類は使えませんが、さっぱりできました。
宿泊客は私のほかには1人で、翌日は飛龍山に向かうと言っていました。


2日目

翌朝は順調に雲取山に登頂し、奥多摩小屋、七ッ石山直下経由で、鴨沢バス停に着きました。
そこからはバスに乗って終点の奥多摩駅で降りたのでした。

2018年1月7日

会津駒ヶ岳(2度目)

アクセス
  • 会津高原尾瀬口バス停(バス)→駒ヶ岳登山口バス停(滝沢登山口)→駒の小屋泊
  • 駒の小屋→会津駒ヶ岳→滝沢登山口→上の原バス停(バス)→会津高原尾瀬口バス停

前回書いた会津駒ヶ岳には昨年も登りました。
ここ数回の記事は2013年の話が続いてしまいましたので、今回は最近の話ということで、その時のことを書きたいと思います。
2017年4月のお話です。


1日目

その日の早朝に自宅を出発、電車で着いた会津高原尾瀬口のバス停を11時15分に出るバスに乗り、12時半過ぎに駒ヶ岳登山口バス停で降車します。
これが自宅から当日中最も早く登山口に着けるアクセスでした。

登山口から雪はたっぷりありますが、だいぶ溶けていて、傾斜もまだ緩やかなため、持って来た
軽アイゼンは無用ということで、この日の宿泊場所である駒の小屋に向けてダブルストックで歩き始めます。

滝沢登山口

夏には登ったことがあるものの、積雪があると印象がだいぶ変わります。
木々が減ってきたあたりからは、雪一色のため、風景にあまり変化が感じられません。
出発時間も遅かったことから、少し焦りながら歩き続けます。
傾斜がきつくなってきましたが、雪が柔らかいため、軽アイゼンは装着しないまま登っていきます。

山頂方面を仰ぎ見る

空が曇ってきて心細くなり始めてきましたが、駒の小屋はまだ見えません。
だだっ広い急坂を登り切ると、ひょっこりと目の前に小屋が現れました。
雪の山で下からは見えなかったようです。
時刻は17時少し前、いい時間ですので登頂は翌日です。

駒の小屋

駒の小屋の営業開始は通常ゴールデンウィークからですが、この週末は特別に営業していました。
寝具はありますが、食料は持参の小屋で、愉快なご夫婦が管理人です。
宿泊客30人ほどが2回に分かれて、それぞれ自炊しました。


2日目

天気が良ければ山頂を越えて中門岳まで行くつもりでしたが、雪混じりの風と、何より暗い空で展望がまったくないため、山頂で引き返すことにしました。
視界が悪いのでルートを誤らないように気を付けながら歩き、登頂、その後無事に駒の小屋まで戻って来ました。

会津駒ヶ岳山頂

8時頃には下山を開始します。
下山するにつれて青空が見えてきました。
ヘリポート跡からの急坂に対応するため、軽アイゼンを着けましたが、傾斜がきついので、アイゼン自体の意味はあまりなく気休め程度でした。
雪は柔らかいので、ストックを使って慎重に歩けば問題なかったと思います。

10時半には登山口に到着。
前回同様燧の湯で入浴し、近くの食堂「開山」で裁ちそばなどを食べ、上の原バス停から帰路についたのでした。

「開山」で食べた郷土料理「はっとう」

2018年1月4日

会津駒ヶ岳

アクセス
  • 会津高原尾瀬口バス停(バス)→駒ヶ岳登山口バス停→桧枝岐村民宿泊
  • 滝沢登山口→会津駒ヶ岳→滝沢登山口

前々々回から書いてきました一連の山旅は、成り行きから平ヶ岳から書き始めましたが、そもそものスタートは会津駒ヶ岳でした。
まとめますと、会津駒ヶ岳→平ヶ岳→巻機山→越後駒ヶ岳という順番で巡った山旅でした。
今回は書き残していた会津駒ヶ岳について書きます。
2013年8月のお話です。


1日目

電車に揺られ会津高原尾瀬口駅に着いた私は、そこからバスに乗って桧枝岐村にある駒ヶ岳登山口バス停で下車しました。
この日の宿泊場所は民宿「駒口」です。
この地区は、釣りや、冬はスキー場などもあり、民宿が数多くあります。
素朴ながらおいしい夕食で、初めて山椒魚を食べました。

「駒口」での夕食


2日目

5時に滝沢登山口を出発。
最初は林道、その後は歩き易い登山道を順調に登って行きます。
この山の見どころの1つは湿原かと思いますが、木道のある湿原に出た時には、残念ながらガスが濃く、展望を楽しむことはできませんでした。
野ウサギが木道の先を走って行くのが見えます。
駒の小屋を少しのぞいて、池を過ぎ、最後の登りを頑張ると山頂です。
到着は7時半でした。

会津駒ヶ岳山頂

まだ早い時間でしたし、空が少し明るくなってきたので、しばらく晴れるのを待っていましたが、晴れそうでなかなか晴れないため、下山します。
下山ルートは往路と同じです。
駒の小屋まで下ったあたりで青空が出てきました。
下山してきたことを後悔しましたが、登り返すにはだいぶ下りて来てしまったので、そのまま下山します。

駒ノ大池あたりから山頂を振り返る

木道とコバイケイソウ

ぞくぞくと登って来る登山客と擦れ違います。
あっという間に10時半前には登山口に戻って来ました。
下は快晴です。

そこから「燧の湯」まで歩いて入浴した後、「まる家」で蕎麦を食べ、檜枝岐ますや前バス停から平ヶ岳目指し、バスで尾瀬方面に向かったのでした。

「まる家」での昼食

2018年1月3日

越後駒ヶ岳(枝折峠から銀山平キャンプ場へ)

アクセス
  • 1日目:小出駅前バス停(バス)→枝折峠バス停→駒ノ小屋泊
  • 2日目:駒ノ小屋→越後駒ヶ岳→駒ノ小屋→道行山→北ノ又川林道→銀山平キャンプ場→銀山平バス停(バス)→浦佐駅バス停

前回の巻機山から続く、今回の一連の山旅の最後の山、越後駒ヶ岳です。

ちなみに、前回と今回の記事を読んでいただくと感じるかもしれませんが、浦佐と小出あたりを行ったり来たりしているような行程になっています。
巻機山と越後駒ヶ岳の登山の順番は逆でも良かったのかもしれませんが、あまり覚えてはいないものの、恐らくバスの運行日や運行時間からこのような順番にしたのだと思います。
2013年8月のお話です。



1日目

前日、巻機山登山を終えJR六日町駅に戻って来た私は、そこから電車で小出駅まで行き、駅前のホテルに宿泊しました。
この日は、まず小出駅前からバスで登山口のある枝折峠に行きます。
枝折峠からは山頂を目指し、7時半に出発です。
巻機山に続いて今日も濃霧です。
明神峠、道行山分岐、小倉山分岐を経て、百草ノ池に着く頃には霧はだいぶ薄くなってきましたが、それでも越後駒ヶ岳は霧の中です。

百草ノ池

前駒を越えて、最後の急登の岩場を抜けて、この日泊まる駒ノ小屋にちょうど12時に着きました。

前駒付近から山頂方向を望む

この先にある山頂はガスで展望がなさそうなので、翌日のお天気に期待してこの日の登頂は見送り、少し早いですが、この日の行動はここまでとします。

駒ノ小屋には管理人さんはいますが、素泊まりのみの小屋ですので、寝具と食糧は持参です。
持って来たご飯やおつまみを食べたり、ビールを飲んだりしながら、ダラダラと過ごしました。
宿泊客は4、5人、確かビールなどは販売していたと思います。


2日目

残念ながらこの日もガスが濃く、景色は望めそうにありません。
とりあえず5時過ぎに小屋を出発、5時半に山頂に着き、しばらく滞在しましたが、天候は変わりそうにないので下山です。

越後駒ヶ岳山頂

下山するにつれ、天気は回復してきました。
下山は道行山分岐までは往路と同じですが、そこから道行山方向に折れ、北ノ又川沿いの林道に下りるルートです。
林道までの登山道はやや荒れていましたが、道は明瞭で、危険というほどの箇所はありませんでした。
林道を道なりに進み、銀山平温泉の中心地を抜け、石抱橋を渡り、銀山平キャンプ場内のゴール地点の「かもしかの湯」に到着しました。
入浴後、銀山平バス停からバスでJR浦佐駅への帰途についたのでした。

かもしかの湯

あいにく2日ともお天気にはあまり恵まれず、周囲の山々を含め、その全容を見渡すことができませんでしたので、もう一度行ってみたい山の1つです。