2018年2月25日

甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根から北沢峠へ)

アクセス
  • 1日目:自宅(高速バス・電車)→JR韮崎駅(バス)→白須バス停→(徒歩40分)ペンション泊
  • 2日目:ペンション→(徒歩30分)竹宇駒ヶ岳神社→(3時間40分)七丈小屋→(1時間30分)甲斐駒ヶ岳→(40分)摩利支天→(1時間20分)双児山→(1時間10分)北沢峠(バス)→広河原(バス)→JR甲府駅(電車)→自宅

甲斐駒ヶ岳2度目の挑戦は、急登で有名な黒戸尾根を登ってみました。
2014年9月のお話です。


1日目

お昼過ぎに新宿から高速バスに乗り込み、甲府駅で電車に乗り換え韮崎駅で下車します。
15時半過ぎに下教来石行のバスに乗り、16時10分頃、道の駅はくしゅう近くの白須バス停で降車します。
この日宿泊するペンション「カサデモンテ白州」に徒歩で向かいます。

竹宇駒ヶ岳神社参道入口(甲斐駒ヶ岳登山口)

順調に行けばペンションまで20分程度で着く見込みでしたが、細い道が色々と入り組んでいて少し迷ってしまい、40分ほどかかりました。
平日ということもあってか宿泊客は私1人、小綺麗で快適なペンションでした。

ペンション「カサデモンテ白州」での夕食(一部)


2日目

まだ暗い中、5時にペンションを出発します。
登山口の竹宇駒ヶ岳神社まで車道を歩きます。
それとなく熊を警戒しながら、途中からは私の横を追い抜いていく車に気を付けながら歩くこと30分、5時半に駒ヶ岳神社に到着。
神社で軽くお祈りし、定員5名の吊り橋を渡り、登山道のスタートです。

七丈小屋までのコースタイムは6時間40分。
この日のうちに北沢峠まで下りて帰京する計画でしたが、万が一ペースが上がらずに、すでにこのシーズンの食事提供を終了している七丈小屋に宿泊することになるかもしれないことを考え、自炊道具と食糧を持参してきたため、荷物が少し重めです。

笹ノ平分岐点を6時50分に通過、クマザサの樹林帯の中を登り、7時45分に刃渡りに差し掛かりました。
ここで一旦視界が開けて、青空と景色がよく見えて気持ちがいいです。
歩きにくい箇所には鉄柱と鎖がしっかりと付いているため、恐怖感はありません。
また、道の両側も木が生い茂っているため、高度感もあまりありません。

刃渡り

再び樹林帯に入り、刃利天狗に8時に到着。
今は更地となっている五合目小屋跡を8時半に通り過ぎ、屏風岩近くのいくつかのハシゴ場を越えていきます。
このあたりまで来ると木々の葉が少し赤や黄に色づいています。

9時10分に七丈小屋に到着。
ここまでいいペースで歩いて来られ、時間もまだ早いので、七丈小屋には泊まらず計画どおりこのまま進みます。
小屋を過ぎると徐々に視界が開けて、高山の雰囲気が漂い初め、八ヶ岳もよく見えます。
このあたりから、山頂をピストンして帰って来た登山者ともすれ違います。

大きな岩やその間を大股で登ったり、鎖を使ったりする箇所が続き、足の疲れが出てきて、つりそうになる場面もありました。
9時50分に八合目到着。
山頂がきれいに見えます。
岩に突き刺さる剣を見やりながらハイマツ帯の岩道に出ると、きつい登りながらも眺望が素晴らしく、楽しい山歩きとなります。
駒ヶ岳神社奥社を過ぎると、山頂にたくさんの登山者がいるのが見えてきました。
北沢峠から多くの登山者が登って来ているようです。

駒ヶ岳神社奥社から見る甲斐駒ヶ岳山頂

遂に10時40分に甲斐駒ヶ岳に登頂です。
山頂周りは雲一つない青空で、9月のすでに11時に近い時間帯でこれほど快晴の日は珍しいくらいです。
前回に続き今回の甲斐駒ヶ岳も好天に恵まれました。

北岳、仙丈ヶ岳、鋸岳、八ヶ岳、富士山などの眺めを一通り満喫した後、11時頃に下山開始です。
北沢峠を15時半に出発するバスに間に合えばいいので、時間に余裕があることから、前回行かなかった摩利支天に寄って行きます。
11時45分に摩利支天に到着。

摩利支天山頂

ほとんど人のいない山頂でしばらくのんびり過ごしていたところ、遠くの方に急に積乱雲が発生してくるのが見えてきました。
周りは青空なのに本当にそこ一ヶ所だけ局地的に雲がもくもくと湧いてきたので不思議に思いましたが、天候が悪化する前に下山しようということで、ちょうど12時頃に摩利支天を後にしました。
後でわかったことですが、その雲に見えたものは御嶽の噴火による噴煙でした。

御嶽の噴火

六万石、駒津峰を過ぎると、雲なのか、もしかしたら噴煙だったのか、漂い流れて来て、山頂方面を白く覆ってしまいました。
双児山を13時20分に通過、14時半に北沢峠に到着しました。

次の日も日曜日で休日だったため、黒戸尾根を登った達成感と天気の良さに気持ちが盛り上がったのか、翌日仙丈ヶ岳にも久しぶりに登ってやろうかと急遽思い立ち、こもれび山荘に宿泊可能か聞いてみましたが、予約で一杯ということだったので、計画どおり帰京することにしました。
15時半に北沢峠をバスで出発、いつもどおり広河原で乗り換え、18時20分に甲府駅に到着。
帰りは贅沢に特急電車に乗って帰宅したのでした。

たくさん登って歩いた達成感に加え、お天気と景色の良さで、充実の山歩きとなりましたが、その青空の中、噴煙を見ることになるという印象に残る山旅ともなりました。

2018年2月20日

甲斐駒ヶ岳(北沢峠から山頂ループ)


アクセス
  • 1日目:自宅(電車または高速バス)→JR甲府駅(バス)→広河原(バス)→北沢峠→北沢長衛小屋泊
  • 2日目:北沢長衛小屋→仙水峠→甲斐駒ヶ岳→双児山→北沢峠(バス)→広河原(バス)→JR甲府駅(電車または高速バス)→自宅

2010年9月のことです。


1日目

甲府駅から、南アルプス愛好者の皆様にはお馴染みの車掌?付きのバスに乗り、揺られること約2時間、広河原に到着です。
そこで小型のバスに乗り換え、30分後、お昼過ぎに北沢峠に着きました。
10分ほど歩いて、この日宿泊する北沢駒仙小屋に入ります。
初めは仙水小屋に泊まりたかったのですが、この山旅を決めたのが直前だったため、すでに満員で予約できませんでした。

北沢駒仙小屋は今では建て替えられ、長衛小屋になっています。
テント泊の登山客は大勢いましたが、長衛荘(現こもれび山荘)や仙水小屋に比べて人気が劣るのでしょうか、小屋自体の宿泊客は少数でした。

北沢駒仙小屋


2日目

朝5時半頃に小屋を出発。
樹林帯を歩き、仙水小屋を過ぎてしばらくすると露岩帯に出ます。
摩利支天が見えてきました。
この日は快晴で、太陽と青空がまぶしいです。

再びコメツガなどの原生林の中を歩き、7時半頃に駒津峰に到達。
このあたりまで来ると植生はハイマツなどの灌木帯になっています。

その先、岩稜の尾根道を進むと、草木のない白砂のザレた道になります。
見た目は白くてキラキラしていてキレイですが、けっこうすべりやすくて油断できません。

白砂のザレ場


甲斐駒ヶ岳山頂直下

8時半過ぎに甲斐駒ヶ岳に登頂です。
仙丈ヶ岳や鳳凰三山、八ヶ岳、富士山など、ぐるり360度周囲の景色が見渡せます。
素晴らしい展望です。

山頂から見る仙丈ヶ岳方面

山頂から見る富士山方面

30分ほど山頂で過ごした後下山です。
駒津峰までは来た道を戻り、そこからは双児山を経由してジグザグと下り、出発地点の北沢峠に12時半前に帰って来ました。

下山途中に振り返り仰ぐ甲斐駒ヶ岳と摩利支天

バスの待ち時間に長衛荘でビールをいただきます。
行きと同じく広河原でバスを乗り換え甲府駅に帰ったのでした。
お天気に恵まれたおかげで展望と評判どおりの白砂の美しさを満喫できた楽しい山歩きとなりました。

2018年2月18日

金峰山(瑞牆山荘から山頂往復)

アクセス
  • 1日目: 自宅(電車)→JR韮崎駅バス停(バス)→みずがき山荘バス停→瑞牆山荘泊
  • 2日目: 瑞牆山荘→(40分)富士見平→(2時間50分)金峰山→(2時間)富士見平→(30分)みずがき山荘バス停(バス)→JR韮崎駅バス停(電車)→自宅

2013年6月のお話です。


1日目

この日は土曜日です。
韮崎駅から出る最終のバスに乗って1時間余り、16時過ぎに瑞牆山荘に到着。
宿泊客は約20人で、10人ほどのパーティーが1つと4人ほどのパーティーが2つ、そのほかは私を含め単身客です。

瑞牆山荘での夕食

夕食後、風邪気味で熱っぽく体が重いので、良くなるように祈りながら早々に就寝しました。
1人部屋でした。


2日目

4時頃起床しましたが、やはり微熱があって体がだるいです。
無理そうだったら途中で引き返してこようということで、4時半にとりあえず出発。

瑞牆山・金峰山方面の矢印、自然保護、テント禁止、熊出没危険、山火事注意など、ありとあらゆる種類の標識や立て看板がある登山口から、決まった登山道があってないような、ぽつぽつとシラカバの生えた坂を登って行きます。
30分ちょっとで富士見平に着きました。
富士見平小屋でテントを撤収している登山客を横目に金峰山方向に進みます。

木の根が出て、大きめの石が剝き出した、原生林っぽい森林の中を歩きます。
砂払ノ頭に出ると展望が一気に開け、山頂の五丈石が見えてきました。
ここからはハイマツの茂る気持ちの良い稜線歩きです。
岩稜帯の登りもありますが、景色がいいので苦になりません。

砂払ノ頭から見る山頂

8時に金峰山に登頂。
五丈石が大きいです。
好天で、八ヶ岳、南アルプス、富士山など360度の周囲が良く見えます。

山頂から見る八ヶ岳・南アルプス


山頂から見る富士山


広い山頂をあっちこっち動いたりして30分ほど過ごした後、下山も同じ道を辿ります。
砂払ノ頭までは楽しく尾根を歩き、樹林帯に入ってからは登山道脇に咲くシャクナゲなどを眺めながらのんびりと下ります。

11時に瑞牆山荘に戻って来ました。
やはり日曜日だからでしょうか、登山者のものと思われる車が登山口付近にたくさん停まっています。

登山口付近のたくさんの駐車

帰りのバスまでまだ時間があるため、山荘でビールを飲んで過ごします。
ただ山を歩いてきただけですが、小さな達成感、充実感に浸りながらのビールはおいしいです。
結局幸いにも風邪の症状はひどくならずにすみました。

行きと同じく1時間少しバスに乗り韮崎駅に到着。
駅の近くのショッピングモール横の松屋でハンバーグ定食を食べた後、電車に乗って帰路についたのでした。

ちなみに、今では塩山駅から大弛峠までのバス路線が開設されたので、次に金峰山に登る時には、山頂から朝日岳を抜けて大弛峠まで歩いてみたいなと考えています。

2018年2月12日

二百名山について

前々回の記事では奥大日岳、前回の記事では金剛堂山と、日本百名山以外の山について書きました。
この2つの山はいずれも日本二百名山にあたります。

私は特に二百名山の完登を目指しているわけではありませんが、二百名山レベルの山になると、その土地を代表するような山が多く、各地の人気の山、愛されている山、有名な山に登ろうとするとそれが二百名山にあたることもよくあります。
また、例えば北アルプスの表銀座を縦走しようとすると、燕岳や大天井岳といった二百名山にも自ずから登ることになるでしょう。

そういうわけで、なんだかんだで私はこれまで約60座の二百名山に登ってきました。
これらもすべて、車は使わずに電車とバス(と徒歩)だけで行ったものです。

ただ、百名山と比べて、電車とバスだけの移動で二百名山を完登するのは難しいのではないかと想像しています。
具体的に検討したことはありませんが、なんとなく北海道の山々が厳しそうです。

このブログでは、これまで私が登った二百名山についても時々ご紹介したいと考えています。

2018年2月11日

金剛堂山(栃谷登山口から山頂往復)

アクセス
  • 往路:JR越中八尾駅前バス停(バス)→スノーバレーバス停→(10分)栃谷登山口→(1時間25分)金剛堂山→(10分)中金剛
  • 復路:中金剛→(10分)金剛堂山→(1時間45分)栃谷登山口→(15分)スノーバレーバス停(バス)→JR越中八尾駅前バス停

前回まで3回にわたって、馬場島から剱岳と奥大日岳を縦走して、立山の称名滝に至るまでの山歩きを書いてきました。
この時の山旅は、予備日として1日を加えた全4日を用意してあったのですが、称名滝までの山歩きを順調に3日間で終えることができたため、1日余ることになりました。
そこで、宿泊している富山市内から日帰りで行ける山を調べた結果、二百名山の1つである金剛堂山に登ることに決めたのでした。
引き続き2016年7月のお話です。

JR富山駅から電車で約20分の越中八尾駅で下車。
そこから9時15分発のバスに乗ります。
バスは登山口までは行っておらず、1km弱手前にあるスノーバレーバス停が登山口に最も近いバス停のようです。

10時10分にスノーバレーバス停に到着。
今回の山歩きは少し急がねばなりません。
そういうのは、栃谷登山口と金剛堂山の往復のコースタイム5時間45分に加えて、バス停と栃谷登山口を往復する必要があるものの、帰りのバスの時間が14時40分なので、実際に使える時間が4時間30分しかないためです。
そのバスを逃したらもうバスはありません。
そのため、前夜宿泊したホテルに荷物の大部分を預け、必要最小限の装備にしました。

バス停からは車道を小走りで栃谷登山口に向かいます。
10時20分に登山口に到着。
車が数台停まっています。
日曜日とはいえ、想像していたよりも知られている山なのだなと思いました。
登山口にはトイレもありました。

栃谷登山口(渡川後に振り返って撮影)

川に掛かる小さな橋を渡ると登山道が始まります。
ブナ林の中を早歩きで進みます。
それほど傾斜がきつくないため歩き易いです。

栃谷登山口より2km地点

1451m峰を過ぎると森の中を抜け、視界が開けます。
ただ、登山口では青空が見えていましたが、上の方は厚い雲に覆われています。
登山者を追い抜いていき、11時45分にもう少し先かと思っていた山頂に最後はあっけなく到着。
残念ながらガスで視界はほとんどありません。
季節は夏で、すでにお昼の時間だと、こんな感じが多いのかもしれません。

金剛堂山山頂

目標時間よりも早く登頂できたため、最高峰の中金剛まで足を延ばすことにします。
池塘もあり、晴れていたらもっと気持ちがいいだろう稜線上の道を歩きます。

中金剛を望む

12時に中金剛登頂。
金剛堂山と比べて狭く、休憩などには向かないタイプの山頂です。

中金剛山頂

さて、帰りは行きとまったく同じ道を辿ります。
金剛堂山の山頂には行きに追い抜いてきた数名の登山者がすでに休憩していて、なかなか賑やかになっています。
時間にだいぶ余裕があることがわかったので、上りよりものんびりと下り、登山口には14時、スノーバレーバス停には14時15分にそれぞれ着いて、汗を拭くなどしてバスが来るまでゆっくり待つことができました。

富山駅まで戻って来てからは、市街地にある日帰り温泉の「剱の湯」で入浴し、富山駅にある「白えび亭」で白えび天丼を食した後、19時過ぎの新幹線で帰京したのでした。

「白えび亭」の白えび天丼

2018年2月4日

剱岳 / 奥大日岳(馬場島から称名滝へ) 3日目

3日目

この日は剣山荘から、奥大日岳、大日岳と縦走し、称名滝近くの大日岳登山口まで歩くコースタイム11時間弱の道程です。

朝5時前に剣山荘を出発。
剱沢小屋方向には行かず、くろゆりのコルまで登り、剱沢小屋を見下ろしながら歩く形で別山乗越に向かいます。
振り返ると、雲間からチラチラと剱岳が見えます。
1、2つ雪渓というか残雪を横切り、1時間ちょっとで剱御前小舎のある別山乗越に到着。
剣山荘からここまでは1、2人の登山者としかすれ違いませんでしたが、小舎前にはたくさんいます。

別山乗越からは奥大日岳方向の登山道に進みます。
まずは下ります。
途中一面に広がるお花畑があり、牧歌的でのどかな雰囲気のなかなか良い道です。
この日も雷鳥の群に出会いました。
雷鳥沢への分岐となる新室堂乗越あたりから晴れ間が出始めて、奥大日岳や大日岳を含めて、この先歩く稜線がうっすらと望めます。

雷鳥

登り返して、8時20分に奥大日岳登頂。
雲は多いですが、山頂からは前日登った剱岳のダイナミックな山容、またこれから向かう大日岳が拝めます。

奥大日岳山頂手前


奥大日岳山頂からの剱岳


奥大日岳山頂から見る大日岳方面

15分ほど景色を堪能した後、出発です。
残念ながら途中からガスに覆われてしまいましたが、色々な高山植物が目を楽しませてくれます。
庭園のような雰囲気を漂わす七福園、中大日岳の一帯を過ぎると間もなく大日小屋です。
時刻は10時、すっかり霧の中です。
ここから大日岳までは片道30分のピストンです。
10時半に大日岳に登頂。
真っ白で何も見えません。

大日岳山頂

さて、大日小屋まで戻り下山です。
今にも雨が降り出しそうな天気になってきました。
途中から木道に変わり、視界が開けて湿原が広がります。
最初の間は湿原を上から見下ろす形なので、天気が良ければとても綺麗に眺められるはずです。
大日平山荘手前でついに雨が降り出してきました。
すでに12時半で湿原の中での雷雨が怖かったので、山荘で2、30分ほど様子を伺っていましたが、雷鳴は聞こえず、また、雨が段々と激しくなってきてしまったので、渋々出発します。

引き続き湿原の中の木道歩きです。
足を滑らせないよう気を付けながら急ぎ目に歩きます。
ますます雨がひどくなる中、14時過ぎに大日岳登山口に到着。
当初は称名滝の展望台まで行くことも企んでいましたが、あまりの雨のため取り止めることにして、バス停に直接向かうことにします。
左手に崖を流れ落ちる落差のある数本の滝を見やりながら、14時半頃に称名滝バス停に到着。
体を拭いたり着替えたりした後、15時発のバスに乗り、立山駅で電車に乗り換え、1時間ほど揺られて16時半に富山駅に着いたのでした。
ちなみに、夕食は富山市内のラーメン店「大喜」で富山ブラックを食べました。

「大喜」の富山ブラック

最後に雨に降られてしまいましたが、早月尾根も歩け、奥大日岳にも登れた、充実した3日間の山歩きでした!

2018年2月3日

剱岳 / 奥大日岳(馬場島から称名滝へ) 2日目

2日目

この日は馬場島から剱岳を経て剣山荘までのコースタイム約11時間の道のりです。
頑張るぞという気持ちで朝5時に馬場島荘を出発し、早月尾根をせっせこせっせこ登っていきます。
山頂まで2,200mの標高差です。

早月小屋までは木々の中を歩きます。
ところどころ設置された金属製プレートの示す標高を確認しつつ、登山道脇の高山植物に癒されながら、8時半に早月小屋に到着。
このあたりから深夜に馬場島を、または未明に早月小屋を出発してピストンしてきた登山者とすれ違い始めます。
タフなものです。

早月小屋を過ぎてからは、低木と岩稜帯となり、徐々にいかにも剱岳っぽい雰囲気になってきました。
かなりガスが濃くなってきましたが、お天気が崩れるような感じはしません。
山頂に近づくにつれ何箇所か鎖場が出てきましたが、高度感や恐怖感はなく、スムーズに通過します。

鎖場

山頂直下で雷鳥と遭遇。
この日2度目です。
雷鳥は丸々していてかわいいので大好きです。

雷鳥

11時過ぎに剱岳に登頂。
時間が遅めのせいか、山頂に登山者は少ないです。
展望はありませんが、やはり剱岳に登ったという達成感があります。
2、30分山頂に滞在した後、下山です。

剱岳山頂を仰ぎ見る

知らぬ前に足が疲労しているかもしれませんから気を引き締めます。
ほかの登山者がほとんどいないため、カニのヨコバイでも待つことありません。
前回は緊張で気付かなかったのか、それともその後に書き足されたのか、赤い矢印に従って鎖につかまりながらそろそろと下ると、前回戸惑った最初のステップへの足置きも苦労せず、難なく通過できました。

カニのヨコバイ通過後に振り返って

一度登っているせいか、または経験を積んだせいか、初めて剱岳に登った時と比べるとかなりスムーズな下山です。
前回はとても長く感じた前剱からの下りも苦には感じませんでした。

14時前にこの日に泊まる剣山荘に到着。
一安心です。
ここにはたくさんの登山者がいます。
続きはまた次回の記事で。

剣山荘の夕食