2018年2月4日

剱岳 / 奥大日岳(馬場島から称名滝へ) 3日目

3日目

この日は剣山荘から、奥大日岳、大日岳と縦走し、称名滝近くの大日岳登山口まで歩くコースタイム11時間弱の道程です。

朝5時前に剣山荘を出発。
剱沢小屋方向には行かず、くろゆりのコルまで登り、剱沢小屋を見下ろしながら歩く形で別山乗越に向かいます。
振り返ると、雲間からチラチラと剱岳が見えます。
1、2つ雪渓というか残雪を横切り、1時間ちょっとで剱御前小舎のある別山乗越に到着。
剣山荘からここまでは1、2人の登山者としかすれ違いませんでしたが、小舎前にはたくさんいます。

別山乗越からは奥大日岳方向の登山道に進みます。
まずは下ります。
途中一面に広がるお花畑があり、牧歌的でのどかな雰囲気のなかなか良い道です。
この日も雷鳥の群に出会いました。
雷鳥沢への分岐となる新室堂乗越あたりから晴れ間が出始めて、奥大日岳や大日岳を含めて、この先歩く稜線がうっすらと望めます。

雷鳥

登り返して、8時20分に奥大日岳登頂。
雲は多いですが、山頂からは前日登った剱岳のダイナミックな山容、またこれから向かう大日岳が拝めます。

奥大日岳山頂手前


奥大日岳山頂からの剱岳


奥大日岳山頂から見る大日岳方面

15分ほど景色を堪能した後、出発です。
残念ながら途中からガスに覆われてしまいましたが、色々な高山植物が目を楽しませてくれます。
庭園のような雰囲気を漂わす七福園、中大日岳の一帯を過ぎると間もなく大日小屋です。
時刻は10時、すっかり霧の中です。
ここから大日岳までは片道30分のピストンです。
10時半に大日岳に登頂。
真っ白で何も見えません。

大日岳山頂

さて、大日小屋まで戻り下山です。
今にも雨が降り出しそうな天気になってきました。
途中から木道に変わり、視界が開けて湿原が広がります。
最初の間は湿原を上から見下ろす形なので、天気が良ければとても綺麗に眺められるはずです。
大日平山荘手前でついに雨が降り出してきました。
すでに12時半で湿原の中での雷雨が怖かったので、山荘で2、30分ほど様子を伺っていましたが、雷鳴は聞こえず、また、雨が段々と激しくなってきてしまったので、渋々出発します。

引き続き湿原の中の木道歩きです。
足を滑らせないよう気を付けながら急ぎ目に歩きます。
ますます雨がひどくなる中、14時過ぎに大日岳登山口に到着。
当初は称名滝の展望台まで行くことも企んでいましたが、あまりの雨のため取り止めることにして、バス停に直接向かうことにします。
左手に崖を流れ落ちる落差のある数本の滝を見やりながら、14時半頃に称名滝バス停に到着。
体を拭いたり着替えたりした後、15時発のバスに乗り、立山駅で電車に乗り換え、1時間ほど揺られて16時半に富山駅に着いたのでした。
ちなみに、夕食は富山市内のラーメン店「大喜」で富山ブラックを食べました。

「大喜」の富山ブラック

最後に雨に降られてしまいましたが、早月尾根も歩け、奥大日岳にも登れた、充実した3日間の山歩きでした!

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