- 1日目:東京(高速バス)→中央道馬篭バス停(神坂パーキングエリア)→(徒歩3時間半)神坂峠→(徒歩20分)萬岳荘泊
- 2日目:萬岳荘→(3時間30分)恵那山→(3時間)萬岳荘→クアリゾート湯舟沢→(徒歩20分)中央道馬篭バス停(高速バス)→東京
車を使わない山旅の場合、登山そのものよりも、登山口までのアクセスの方が旅のハイライトになることがしばしばありますが、恵那山もその1つでした。
恵那山を登るにあたり、さてどうやって行ったものかと検討しました。
ヘブンスそのはら方面を走るバスもありましたが、確か残念ながら季節運行で利用できなかったため、シンプルに神坂パーキングエリアから歩き、神坂峠から登ることに決めました。
2013年6月のお話です。
1日目
自宅のある東京から高速バスに乗ること約4時間半、正午少し前に中央道馬篭バス停のある神坂パーキングエリアで下車します。
ここから北に向かえばあの馬籠宿があります。
私と一緒に下車した外国人男女もそちらの方向に行きました。
私は逆の南方向に歩き出します。
ここから神坂峠経由で萬岳荘まで約4時間の道程です。
途中まで1時間ほどは民家が点在する田んぼの中の道路を歩きます。
それぞれの田んぼを区切る道が交差し入り組んでいるため、方角を失わないように気を付けます。
その先は山の中の舗装された一本道の車道をひたすら歩き続けます。
神坂峠付近から来た道を振り返る |
ようやく15時45分に萬岳荘に到着。
さすがに疲れました。
宿泊客は私1人。
管理人さんはいますが、自炊の宿泊施設です。
飲み物や軽食は販売しています。
缶ビールを飲み、持参のパンをかじり、ラーメンをすすって、就寝します。萬岳荘室内 |
2日目
天気予報が良くなかったため、出発までグズグズしていましたが、簡単に帰れるところでもないので、結局7時少し前に、不要な荷物を萬岳荘に置いて出発します。
神坂峠まで戻り、登山口に入ります。
コースタイムは8時間40分と決して短くはないため、気合いを入れます。
パノラマ山頂付近までは比較的視界が開けた道ですが、その先はシャクナゲなどの咲く道となり、大判山を過ぎたあたりからは鬱蒼としたコメツガだかシラビソだかの林の中を歩きます。
登山道脇のシャクナゲ |
前宮コースとの分岐を左に折れると、登山道は緩やかになります。
山頂小屋を過ぎて、10時10分に恵那山に登頂。
恵那山山頂 |
心配していた天気ですが、一部青空が見えます。
展望台に登ってみましたが、木々に囲まれているせいか、薄曇りのせいか、展望はありません。
初夏のためか、山頂には小さな羽虫が無数に飛んでいるため、早々に下山を開始します。
下山コースは往路と同じです。
予報どおり段々と天気が悪くなってきます。
13時に登山口到着。
萬岳荘まで戻ります。
小雨が降ってきました。
ここからまた3時間半ほどかけて神坂パーキングエリアまで戻ろうとしたところ、萬岳荘の管理人さんが、この日は宿泊者がいないので今から帰宅するから車に乗せていこうかと声を掛けてくれました。
当時は、途上でほかの人の車に乗せてもらうことに今ほど抵抗がなく、私からお願いしたわけではなかったので、お言葉に甘えて軽トラックに同乗させてもらいました。
さすがに車は早いですが、それでも麓まで時間がかかりました。
ずいぶんと歩いて来たものだと改めて思いました。
途中にある「クアリゾート湯舟沢」で降ろしてもらい入浴します。
車に乗せてもらったことで、帰りのバスの時間まで余裕ができたので、生ビールを飲み、食事を楽しみます。
「クアリゾート湯舟沢」での食事(鶏トマ丼とうどん) |
17時に馬篭バス停に向け出発。
2、30分歩いて、18時頃発のバスに乗車し帰京したのでした。
最後に、私と同じく車を使わない山歩きを楽しみ、恵那山登山に興味がある方には、季節運行しているらしいヘブンスそのはら方面のバスの利用をおすすめします。
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