2018年4月5日

空木岳(宝剣山荘から駒ヶ池へ)

アクセス
  • 1日目:宝剣山荘→(20分)宝剣岳→(2時間50分)檜尾岳→(1時間20分)熊沢岳→(1時間20分)東川岳→(20分)木曽殿山荘泊
  • 2日目:木曽殿山荘→(30分)空木岳→(4時間40分)駒ヶ池→(5分)こまくさの湯→菅の台バス停(バス)→駒ヶ根駅前バス停

今回の記事は、前回の木曽駒ヶ岳に続いて縦走した空木岳に関するものです。
同じく2013年9月のお話です。


1日目

山歩きの場合、朝食は持参してきた軽食で済ませることの多い私ですが、なぜだか忘れましたが、この日は宝剣山荘でいただきます。

宝剣山荘での朝食

6時半頃山荘を出発。
まずは、大きな岩が積み重なり合った、すぐ目の前の宝剣岳に登ります。
「滑落事故多発」の看板が穏やかではありませんが、丈夫な鎖がついており、足場もしっかりしているので、怖さはあまり感じません。
注意すべきは積雪期なのでしょう。

7時少し前に宝剣岳山頂に到着。
山頂は狭い上に岩がゴツゴツしているので、休憩や記念撮影には向かない場所です。
この日も快晴です。
眼下に千畳敷カールの下の方とロープウェイ乗り場が見えます。
これから歩く空木岳までの稜線上の縦走路がはるか見渡せ、気分が高まります。

宝剣岳山頂から見た空木岳への縦走路

山頂直下の垂直に近い鎖場を一気に下り切ってからは、小さなアップダウンを繰り返す稜線歩きです。
視界を遮るものは何もありません。
白い砂礫に反射する陽光が目にまぶしいです。

7時50分に極楽平、10時に檜尾岳山頂、11時20分に熊沢岳山頂を通過。
徐々に空木岳が近づいてきます。

檜尾岳山頂から避難小屋と遠く南アルプスを望む


熊沢岳山頂

12時50分に東川岳山頂到着。
眼前に空木岳が大迫力でそびえます。
ここまで稜線上を長い時間歩いてきたため、強い日差しとその暑さで体力の消耗は感じますが、決して悪い気分ではなく、むしろ楽しい。
天気も大安定なので、体は疲れているはずなのに、いつまででも歩けそうな気持ちです。

東川岳山頂と空木岳

この日泊まる木曽殿山荘はすぐそこ、空木岳との間の鞍部にあります。
急な下りを経て、13時10分に山荘到着。
この日の宿泊客のうち1番乗りだか2番乗りだかでしたが、最終的には大部屋いっぱいの登山者で埋まりました。

昼食は山荘で買った缶ビールに、持って来たアルファ米のビビンバとフリーズドライのスープを取りました。
山荘を少し下ったところにある木曽義仲の力水にも行って、力水を飲みました。

木曽殿山荘での夕食


2日目

5時半に山荘を出発。
すでに空木岳直下の場所なので、いきなりの急登です。
起き立ての体ですが、登り切れば山頂だとわかっているため、気持ちが焦ります。
第1ピークを過ぎ、6時に空木岳山頂に到着。
空気は冷たいですが、すがすがしく、朝日がまぶしいです。
山頂には私1人しかいなかったので、登頂記念の写真もあらゆる角度から撮るなどして、独り占めの時間を思い切り堪能します。

所々薄い雲はかかっていますが、ほぼ青空です。
これまで歩いて来た木曽駒ヶ岳・宝剣岳からの縦走路、遠くには南アルプスや御嶽、近くには南駒ヶ岳へと続く稜線がよく見えます。
南駒ヶ岳への道はこれまた楽しそうな稜線歩きで、いつか歩いてみたいと思いました。

空木岳山頂

白い砂にポツポツと立つ白い岩、半分崩れた木製の階段を下って行き、6時半に駒峰ヒュッテに着きました。
ここのウッドデッキは気持ちが良さそうです。

ここからしばらくは、引き続きハイマツと白砂の道です。
巨岩が時々現れます。
6時50分に駒石通過。
空木平避難小屋への分岐点あたりから樹林帯に入りました。
見晴らしの良い尾根歩きもここまでです。

注意の看板の立つ、小地獄、大地獄のヤセ尾根は、道は狭いですが、特段危険はありません。
マセナギを8時40分、池山小屋への分岐を9時10分に通過。
水場では水がジャンジャン出ています。

このあたりから分岐とそれに伴う標識がたくさん出てきます。
ここに限らず、山の麓では目的地への大体の方向を見失うことはありませんが、計画していたのとは違う道にうっかり入ってしまいやすいので注意が必要です。
三本木地蔵を10時10分に通過し、計画どおりの道を歩いているのかどうかよくわからないまま、とにかく最終的に予定していた駒ヶ池近くの「こまくさの湯」に11時10分に到着しました。

入浴前に施設前で荷物を整理しながら、周辺の山で採れたマツタケをこまくさの湯などに卸売りしているおじさんとしばらくおしゃべりしていたところ、ありがたいことに無料入浴券をくれたので、それを使わせていただき、風呂を浴びました。
その後、菅の台バス停から駒ヶ根駅までバスに乗って帰ったのでした。

ロープウェイを使わずに登り上げた自己満足的な達成感、お天気に恵まれた稜線漫歩、まさに充実の山歩きでした。

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